人の苦しみは、以下のステップで発生します。
1刺激(六感)
2妄想(思考)
3感情反応
4執着
六感 → 思考 →反応 → 執着(苦)
という流れです。
何かを見たり、聞いたり、話したり、触ったり、意識を向けたりすることが刺激となって、何かを妄想したり考え出し、感情反応が発生します。
その感情反応が流れていけばいいのですが、その感情反応にこだわって囚われるようになると、苦しみの出来上がりです。
例えば、政治家の汚職や天下りなどで不正に儲けている人がいるというニュースや新聞を見て怒りを感じ、それに比べて俺はと比較思考をしてしまったりすると、今の自分のやっていることがバカバカしくなって不貞腐れてやる気がなくなって鬱になってしまったり…など。
これはまあかわいい例ですが、より苦しい状況に陥っている人もいると思います。
ではどうすれば苦しみを減らせるかと言うと、上記の4つを減らせばいいのです。
メディアをあまりみないようにする。余計な見解を持たないようにして、論じたり、論争したりしないようにする。あまり考えないようにする。
すでに生じてしまったこだわりを意識的に捨てると決意して、そのこだわりから離れるようにする。
このようにすると、苦しみを減らすことができます。
瞑想をすると、思考を手放して感覚に意識を向けるので、楽になります。
人は何かと考えてしまいがちですが、その思考が苦しみを産んでいることを観察し、手放してやると苦しみが減ります。